ボーカル用語集18リップロールとは?

ボーカル力を高めるためにリップロールを覚えよう!

リップロールとは、歌唱練習のウォームアップや技術向上のために用いられる効果的なボーカルエクササイズの一つです。リップロールは、唇をゆるやかに震わせながら息を吹き出すことで、音を出して行うエクササイズです。このエクササイズは、ボーカリストが声帯に過度なストレスをかけずに、リラックスした状態で音域を広げるのに役立ちます。

リップロールの効果は以下の通りです。

声帯のストレス軽減

リップロールは、声帯にかかるストレスを軽減し、喉の緊張を解消するのに役立ちます。そのため、歌唱前のウォームアップや長時間歌唱後のクールダウンに適したエクササイズです。

声の安定化

リップロールは、息のコントロールを向上させることで、音程の安定性を高めます。また、声のブレや緊張を抑える効果があります。

音域の拡大

リップロールは、高い音域や低い音域でも同じように実施できるため、音域全体の柔軟性を高めるのに役立ちます。

正しい発声練習

リップロールを行うことで、喉を開いた状態での発声練習ができます。これにより、歌唱時の正しい発声法を身に付けることができます。

リップロールの手順

リップロールのやり方は以下の通りです。

唇を合わせる

まず、リラックスした状態で口を閉じ、唇を軽く押し合わせます。上下の唇を触れ合わせる程度の力で十分です。

振るわせる

次に、ゆっくりと息を吹き出しながら、唇を震わせます。この際、唇の震えが止まらない程度に息を吹き出すことがポイントです。

音程を変えていく

音程を変えながらリップロールを行い、音域全体で練習を繰り返します。低音から始め、徐々に高音へ移行し、再び低音へ戻るように練習することで、音域全体の柔軟性が向上します。

まとめ

練習を進めるうえで、リップロールをスムーズに行えるようになることが大切です。練習を重ねることで、唇の震えが自然になり、声が安定してきます。やり方が身に付いたら、リップロールを用いてスケールやアルペジオの練習を行いましょう。これにより、リップロールを通じた音程の練習が可能となります。

リップロールは、初心者からプロフェッショナルまで幅広いボーカリストに利用されているエクササイズです。ただし、個々の体調や声の状態によっては、リップロールが適切でない場合もあります。無理をせず、自分に合ったエクササイズを選ぶことが重要です。

リップロールを継続的に行うことで、息のコントロールが向上し、声帯への負担を軽減できます。さらに、音域の拡大や音程の安定化にも寄与するため、歌唱力向上に大きく役立ちます。ボーカルトレーニングの一環として、リップロールを取り入れてみることをおすすめします。

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それではまた次回!

Author

NoriyukiOtsuka

ToWinFactoryを運営する株式会社オンの代表取締役。
音楽教室ABCミュージックスクールの運営、音楽制作事業 on++、レコーディングスタジオ運営などを行う傍ら、音楽家・動画クリエイターとして活動している。
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